内山純(著)「魔女たちのアフタヌーンティー」あらすじ&感想│おしゃれで美味しい物語

ほっこり
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なおみ
なおみ

こんにちは!
癒しの本&旅情報を発信しているなおみです。

今回ご紹介する本は、内山純さんの「魔女たちのアフタヌーンティー」。

ちょっと不器用な人たちの繋がりを描く、おしゃれで美味しい物語です。

著者の内山純さんは、私は今作が初めての方でした。

丁寧かつ淑やかな描写や、長所と短所・性格が人間らしいキャラクターが魅力的で、どんどん引き込まれていく作品だった、と感じます♪

それではさっそく、感想を綴っていきます。

「魔女たちのアフタヌーンティー」の基本情報

まずは基本情報からご紹介します。

書誌情報

タイトル魔女たちのアフタヌーンティー
著者内山純
出版日角川文庫
発売日2024/02/25
本の長さ300ページ
書誌情報

あらすじ

“魔女“が住むと噂される白金台の大きな屋敷。黒い服に身を包む女主人のお茶会は、型にとらわれず自由で楽しい。丁寧に淹れた香り高い紅茶と宝石のようなティーフーズも素敵だが、冷えたアイスティーと芋けんぴの相性も抜群だ。仕事も恋も上手くいかず、鬱々していた真希は、お茶の奥深さを知り、様々な年代のゲストの悩みを聞くうちに自分自身に向き合っていく――ちょっと不器用な人々のつながりを描く心満たされる物語。

引用元:KADOKAWAhttps://www.kadokawa.co.jp/product/322212000528/

こんな人におすすめ

おすすめ

・自分を癒したい人
・紅茶やお菓子が好きな人
・人生に憤りを感じている人

「魔女たちのアフタヌーンティー」を手に取った理由

本屋さんで見かけたとき、表紙の美しいイラストに目を奪われました。

帯の「自分の心を整えるために、ゆっくり紅茶を淹れるのよ」という言葉にも心惹かれ、思わずジャケ買いしたんです。

昔から、「ハリー・ポッター」や「ミルドレッドの魔女学校」など、魔法使いが登場する物語が大好きで…!

数ヶ月前に読んだ、「西の魔女が死んだ」がどストライクだったこともあり、期待に胸を膨らませながら本屋を後にしました(笑)

「西の魔女が死んだ」のあらすじ&感想が気になる方はこちら。

「魔女たちのアフタヌーンティー」を読んだ感想

①紅茶好きにイチオシ

アフタヌーンティーと聞くと、映え重視のキラキラしたイメージが先行し、あまり行く気にはなれなかったのですが…。

本書の描写は繊細で美しく、「あぁ、こんなお茶会に呼ばれたいな」と感じました。

昔からコーヒー派(というよりカフェラテ派)の私にとって、紅茶を飲む頻度はそう多くありません。

気が向いたときに、ミルクティーを淹れる…くらいなのですが、本書を読んだあと、すぐ茶葉を買いに行きました(笑)

それくらい、飲みたい!食べたい!と思わせる表現が上手な作者さんなんです。

紅茶は、元は中国原産の”チャノキ”という木から始まりましたが、植える場所や育てる地域によって味わいに大きな差があるそうです。

…なんていう知識も増えるので、紅茶好きにおすすめしたい一冊だと思いました。

②自分を癒すために、紅茶を淹れる

主人公の真希は、不動産会社でバリバリ働く39歳。

押しが強い性格ですが、恋人との関係を見ると、自分の気持ちに疎いタイプなのかな?とも感じました。

そんな彼女は、ひょんなことから、自分が狙っている土地に住む”スーさん”のお茶会に招かれることになります。

おいしいアフタヌーンティーに絆される中、お茶会メンバーの1人である男子高校生が、とある悩みを打ち明け始めるんですね。

真希を含む同席した面々は、いろいろな提案をしていきます。

ですが、みんな意見がバラバラで、どこか噛み合わない。

何が正しいのか、どの意見が正解なのか悩む彼に、スーさんは1つのアドバイスをくれました。

まずは、自分を癒しなさい。そのために紅茶を淹れなさい、と。

人生って、そんな些細なきっかけで、少しずつ進んでいくもの

いつか来る”転機”を掴むためには、日々自分を癒し、整えることが大切だと教えてくれるのです。

③傷ついたぶんだけ優しくなれる

帯紙の印象では、「魔女がゲストたちの悩みを癒していく」という物語なのかなと思っていました。

しかし読み進めていくと、帯に書いてある言葉は、実は魔女が自身に言い聞かせている言葉なのか、と気づきます。

誰にでも、辛く重い過去の1つや2つはある。

たくさんの後悔を噛み締めながら、みんな一生懸命生きているんだなぁ…と、しんみりしました。

魔女の穏やかで優しい人柄は、自分も深い心の傷を抱いているから。

綺麗事じゃないけれど、人は傷ついたぶんだけ優しく、深みのある人格になれるんだと思います。

まとめ:自分を癒す時間を持とう

先日、いつものようにパートナーとドライブに行きました。

2人でたくさん深い話をして、おやつを買って食べて、行く宛もなくぶらぶら車を走らせて…。

本書を読んですぐだったからか…、この時間がとても貴重で尊いものに感じられました。

大切な人と楽しい時間を重ねられる幸せは、あたりまえではない。

だけど、心に余裕がないと、そんなことにさえ気づけなくなってしまう。

自分を癒す習慣を持って、幸せ感度を高めながら、一瞬一瞬を丁寧に生きていきたいです^^


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回、お会いしましょう♪

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